からだを整える、選び方の工夫
飲み物はただ喉を潤すだけではなく、からだの調子や気分にも影響します。東洋医学では、飲み物にもそれぞれ「五性(熱・温・平・涼・寒)」があり、さらにどの臓腑に働きかけるか「帰経(きけい)」という概念があります。
日常のちょっとした選択でも、体調に合った一杯を選ぶことができます。
🌿 五性(ごせい)とは?
東洋医学で飲み物・食材を区別する基本概念です。
熱性・温性
からだを温め、内臓の働きを高める
→ 冷え、胃腸の動きが鈍い時、疲労時におすすめ
涼性・寒性
こもった熱を冷まし、炎症やのぼせを静める
→ ほてり、イライラ、吹き出物などにおすすめ
平性
どちらにも偏らず、日常使いしやすい性質
外の気温で判断することもできますが、それよりも大切なのは
「今の自分は冷えているのか? それとも熱がこもっているのか?」
と考えてみるのがポイントです。
☕ 日常でよく飲むものの東洋医学的性質と、現代的な働き
◆ コーヒー
五性: 平
作用: 精神安定、眠気覚まし、胃液分泌を促す
食後に飲むと、胃の動きを助けてくれます。空腹時は刺激がすこし強めのため、ナッツなど脂質のあるものと一緒にとるのがおすすめです。心のリフレッシュや集中にも役立つ一杯。帰経は「心」、精神安定作用にも。
▶︎ 冷えでも熱でもないニュートラルな飲み物。気分転換に最適。
◆ 紅茶
五性: 温
作用: ストレス緩和、利尿、巡りを良くする
体を温めるので冷えを感じやすい方に相性抜群。むくみやすい方にも◎(紅茶ポリフェノールの利尿作用)
▶︎ 冬や生理前の冷えむくみにおすすめ。
◆ ココア
五性: 平
作用: 疲労回復、集中力UP、腸の調子を整える
マグネシウムのリラックス作用と、食物繊維で腸の動きをサポート。帰経は「 大腸」です
▶︎ 「甘いものが欲しい時の、栄養ある選択肢」
◆ ウーロン茶
五性: 涼
作用: 精神安定、動悸・不眠に、油物の消化を助ける
こもった熱を少し冷ます「涼性」。中華料理など、油っぽい料理との相性は抜群です。
▶︎ ほてりやすい・胸がつかえる時におすすめ。
◆ プーアル茶
五性: 涼
作用: 余分な熱や湿をとる、吹き出物、むくみの重だるさに
▶︎ 油っぽさ・だるさ・ニキビが気になる日に。
◆ ジャスミン茶
五性: 温
作用: 精神安定、気持ちの巡りを良くする
▶︎ 気疲れ・緊張が続く時の一杯に。
🍺 アルコールの東洋医学的な選び方
「お酒=悪」ではなく、性質を知って体調に合わせれば、むしろ整える力になることも。
ただし飲みすぎは”湿”をため、どのお酒も不調の原因になりますのでほどほどに☺️
◆ ビール
五性: 寒
帰経: 脾(胃腸)
作用: 食欲UP、イライラの発散
からだを冷やすため、冷えを感じやすい方は注意。
帰経は「脾」のため、胃腸の働きを高めてくれます。湿をためやすく、むくみの原因にも。
▶︎ 暑い日やのぼせる日には合うが、寒い季節は控えめに。
◆ 日本酒
五性: 温
作用: 巡りを良くし、冷えによる肩こり・腹痛に◎ 潤いを補い、美肌効果も
東洋医学でも「温めて巡らせる酒」として古くから重宝されてきました。
▶︎ 冷えを感じやすい方には特に良い相性。
◆ ワイン(特に赤)
五性: 温
作用: 巡り改善、リラックス、動脈硬化予防、アンチエイジング
ポリフェノールが豊富で、血の巡りを助けるので、冷え・ストレス・肩こり気味の方にも◎
▶︎ “適量の赤ワイン”は気血を巡らせるお酒。白ワインには殺菌作用があると言われています
🍂 季節・体調で選ぶヒント
■ 冷え・胃腸の動きが弱いとき
→ 温性・熱性の飲み物
- 紅茶
- ジャスミン茶
- 日本酒
- 赤ワイン
■ ほてり・のぼせ・むくみ・吹き出物
→ 涼性・寒性の飲み物
- ウーロン茶
- プーアル茶
- ビール
■ 気持ちを整えたい・疲れている
→ 平性・心を整えるもの
- コーヒー
- ココア
🌱 日常の「一杯」を、体調の味方に
飲み物は、季節・体調・食事のシーンと組み合わせると、からだを整える”ちいさな養生”になります。
日々の一杯が、あなたのからだと心に寄り添う時間になりますように。
無理なく、楽しみながら取り入れてみてくださいね🌿✨
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