こんにちは。鍼灸サロンBIOの小島です。 6月12日、富山県で開催された日本東洋医学会に参加してきました。さまざまな講演を聴講しましたが、特に印象に残ったのは「不眠症治療における漢方薬」についての講演です。
不眠症治療における漢方薬の役割
不眠症というと睡眠導入剤をイメージされる方も多いかもしれません。 講演では、漢方薬は単に眠らせることだけを目的とするのではなく、その方の体質や心身の状態も含めて改善を目指していくことが紹介されていました。
対象となる心身の状態:
- 神経質になりやすい
- 不安感が強い
- 気持ちが落ち着かない
- イライラしやすい
また、多剤併用や長期間服用による副作用の心配が比較的少ないことも、漢方治療の特徴のひとつとして挙げられていました。
私自身も助けられた経験があります
実は私自身、更年期の入り口といわれる45歳頃から睡眠の質が低下した時期がありました。その際に漢方薬を試したところ、とても穏やかに作用し、自然な形で睡眠が改善した経験があります。
ドラッグストアでも購入できる漢方薬は増えていますが、例えば抑肝散には「イライラに」といった表記があります。必要な薬であっても、「ちょっとレジに持っていきづらいな」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
「早く寝よう」が逆効果になることも?
今回、もうひとつ興味深かったのが「睡眠禁止時間」という考え方です。私たちの身体には、サーカディアンリズム(体内時計)が備わっています。
「明日は大事な予定があるから、今日はいつもより1時間早く寝よう」と考えても、実際にはなかなか眠れないことがあります。身体は普段のリズムを覚えているため、急な変更には対応しづらいのです。
大切なのは特別な日の前だけ頑張ることではなく、日頃から規則正しい生活リズムを整えておくことなのだそうです。
睡眠環境の見直しから始めてみませんか?
講演では、睡眠環境を整えることで不眠の約50%は改善が期待できるというお話もありました。
- 毎日なるべく同じ時間に起きる
- 寝室の明るさや温度を見直す
- 就寝前のスマートフォンを控える
- カフェインの摂取時間に気をつける
こうした基本的な習慣の積み重ねが、質の良い睡眠につながります。
鍼灸院でも、不眠でお悩みの方は少なくありません。睡眠は身体の回復力や自律神経の働きに深く関わるため、東洋医学ではとても大切に考えられています。
「最近眠りが浅い」「夜中に何度も目が覚める」「朝すっきり起きられない」
そんな方は、一度ご自身の睡眠環境や生活リズムを見直してみてはいかがでしょうか。 私自身も学び続けながら、皆さまの健康づくりのお手伝いができればと思っています。🌿
※本記事は、日本東洋医学会学術総会で学んだ内容をもとに、一般の方向けに分かりやすくまとめたものです。漢方薬の使用については、医師・薬剤師・登録販売者等の専門家へご相談ください。

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