深まる秋のケア|寒さに備えて、自律神経を整える
季節の深まりと、体の変化
秋が深まると、朝晩の冷え込みや湿度の低下が進みます。空気が乾燥し、日照時間が短くなることで、私たちの体もゆっくりと”冬支度”を始めます。しかし、この季節の移行期は、自律神経にとって意外に負担が大きい時期でもあります。
「朝起きても疲れが抜けない」「眠りが浅い」「手足が冷える」「気分が上がらない」……そんな変化を感じたら、体が季節のリズムに合わせようとしているサインかもしれません。
自律神経から見た秋の不調:西洋医学の視点
気温差が大きい日や、湿度の急な変化は、自律神経のバランスを乱しやすくします。自律神経は体温・血流・発汗・ホルモン分泌などをコントロールしていますが、環境変化が続くと、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなり、疲労感・冷え・頭痛・睡眠の質の低下などが起こりやすくなります。
また、秋は日照時間の減少により”セロトニン”の分泌も低下しやすく、気分の落ち込みや、やる気の低下につながることもあります。
そんな時、生活の中で意識したいことは・・・
- 睡眠時間を30分だけ増やす
- 朝日を浴びて体内時計を整える
- 夜は照明を少し落としてリラックスする
自律神経のリズムをやさしく戻すことができます。
五臓の働きから見る秋:東洋医学の視点
東洋医学では、秋は「肺」の季節とされます。乾燥の影響を受けやすく、呼吸器系や皮膚、粘膜にトラブルが出やすい時期です。
肺の働きが弱まると、次のような変化が現れます。
- 呼吸が浅くなる
- 喉や肌の乾燥
- 悲しみや寂しさといった感情の揺れ
また、冷えが強くなることで「腎(体を温め、生命力を支える臓)」にも負担がかかり始めます。この時期は、「温める」「潤す」の両方を意識した養生が大切です。
鍼灸とセルフケアで整える秋の過ごし方
秋のケアは、睡眠と加温がポイントとなります。
1. 睡眠を見直す
眠りが浅いと、自律神経のリセットが不十分に。30分早く寝るだけでも、体の修復力が高まります。
2. 防寒と保湿を早めに始める
足首・お腹・首を冷やさず、肌や喉の乾燥には保湿グッズを活用しましょう。お気に入りの香りのアロマやクリームを探しに行くのも、この時期がおすすめです。
3. 鍼灸で内側の働きを整える
鍼灸は、冷えや自律神経の乱れに直接アプローチできる方法です。肩や腰のこりをほぐすだけでなく、血流やホルモンバランスを整え、体を冬仕様にスムーズに切り替えるサポートをします。
おわりに
秋は「気をめぐらせて冬の寒さに備える」季節です。睡眠・防寒・保湿のケアを意識して、寒さに備えながら、心と体をやさしく整えていきましょう。
鍼灸サロンBIOでは、季節ごとの体調の変化に寄り添い、お一人おひとりのリズムに合わせたケアを行っています。どうぞお気軽にご相談くださいね。
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