自然治癒力とは?

ナイチンゲールが見つめた「治癒の本質」
19世紀に活躍した、ナイチンゲールについてご存じの方も多いと思います。
クリミア戦争の野戦病院で看護の基礎を築き、二次的感染を44%から2.2%まで抑えることができた功績が有名です。
ナイチンゲール著『看護覚え書』の中で、自然治癒力について真をついた言葉を残しています。
看護とは、患者が自ら持つ自然治癒力を最も機能しやすい状態に患者をおくこと
ナイチンゲールは、病気を「常に、どんな時も自らを修復させようとしている過程」と捉え、自然治癒力は人間の身体の中で常に働いていると考えていました。
現代医学が見直す「自然治癒力」
20世紀に入り現在まで、アンドルー・ワイル博士が「自然治癒力」について提唱されています。
私自身、30歳の時に突発性難聴になり、聴力が戻るか分からなかった時、ワイル博士の本に出会い、とても励まされました。様々な治癒力向上の取り組みのきっかけになった、思い出深い一冊です。
ワイル博士の考え方
1. 体は常にバランスを保とうとしている
病気は「バランスが崩れた状態」であり、健康とは「バランスが取れている状態」。体は常にこのバランスを回復しようとする力を持っています。
2. 医療の役割は”治す”ことではなく、”治る力を助ける”こと
医師や薬が病気を直接「治す」のではなく、体が治る環境を整えることが重要です。自然治癒力の邪魔をせず、支える医療が理想とされています。
3. 心・食事・ライフスタイル・環境が治癒力に影響を与える
ストレスやネガティブな感情は治癒力を低下させます。一方で、食事・運動・睡眠・人間関係・自然との関わりが、自然治癒力を強化する要素となります。
4. 予防が最も重要な医療
病気になってからの対処ではなく、普段の生活習慣で自然治癒力を高めることが最大の予防になります。
鍼灸サロンBIOが大切にしていること
鍼灸サロンBIOでは、症状の軽減や未病の改善のため、お一人おひとりの「自然治癒力」を引き出すには、どのような施術が良いのか?を、いちばん大切なテーマとしています。
痛みや不調をとることはもちろんですが、それだけでなく、あなたの体が本来持っている「治る力」「回復する力」を最大限に発揮できる状態に整えていくこと。
それが、鍼灸・整体を通じて私たちができることだと考えています。
あなたのからだとやさしく向き合いながら、無理のないペースで整えていくお手伝いをさせていただきます。どうぞお気軽にご相談ください。
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